レム睡眠とノンレム睡眠の真実を知ってあなたの睡眠は改善しよう!

眠れない原因と不眠対策(眠りの知識)

「あなたは自分の睡眠に満足していますか」この質問にイエスと答えられる人は多くないかもしれません。忙しい毎日に追われる現代では、多くの人が睡眠について悩みや困りごとを抱えています。そういった中、睡眠に悩んだ人のほとんどは、睡眠を改善しようと情報を調べることでしょう。

そうすると、多くの場合「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」この二つの言葉を目にするはずです。実は、この二つは睡眠にとって大きなキーワードになりますが、案外ほとんどの人がよく知りません。ここでは睡眠に悩む多くの人に向けて、この2つのキーワードについて紹介していきます。

レム睡眠とノンレム睡眠とはそもそも一体どのようなものなのか?

より良い睡眠を手にする上で重要なキーワードとなる「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」。睡眠の質を改善するために、睡眠について調べると、きまってこのキーワードを見ることになるでしょう。しかし、多くの人はこれらについて詳しく知ることはありません。なぜなら、誰にとっても睡眠の質を改善する手っ取り早い方法こそが知りたいことであって、睡眠のメカニズムは後回しになるからです。しかし、睡眠を改善するためには、実はこの2つについて知っていた方が対策を立てやすくなります。

レム睡眠は脳が浅い眠りに入っている状態というわけではない

一般的に、レム睡眠とノンレム睡眠は前者が浅い眠り、後者が深い眠りとして説明されています。これが最も分かりやすい説明になるからです。しかし、この説明にはいくらか語弊があるといえるでしょう。確かにレム睡眠が浅い眠りであるというのはその通りですが、ここでいう浅いというのはすぐ起きてしまうような眠りという意味ではありません。

ここでいう浅い眠りというのは、何かあったときにすぐ対処できるよう身体の機能がある程度保たれているという意味での浅さです。つまり、外敵の登場や災害などの非常時に瞬時に反応できるような状態を意味します。レム睡眠は浅い眠りで、何かの拍子にすぐ起きてしまうような眠りがから、睡眠の質が低いと説明される場面がたまにありますが、そうではありません。レム睡眠の状態でも、外からの刺激を遮って、身体を休める機能は働いています。そのため、レム睡眠それ自体は、必ずしも悪いものではありません。

ノンレム睡眠は脳を休めるための眠りであり4つの段階がある

一方、ノンレム睡眠は深い眠りにあたります。ノンレム睡眠の特徴は4つの段階があることでしょう。たとえば、レム睡眠時には、無意識に左右に眼球が動くという急速眼球運動というものがあるのですが、ノンレム睡眠にはこれがありません。大脳皮質や身体の動きを活発化させる交感神経も同時に休ませます。

そのため、身体も脳もじっくり休ませる眠りだと覚えてください。深い眠りといわれるノンレム睡眠ですが、実は第一段階から第二段階にかけては浅い眠りであり、物音で目覚める程度の眠りです。

ノンレム睡眠は第一段階から第四段階にかけて深くなり、その後また第一段階に向けて浅くなります。この浅くなった段階で起こされると、うまく起きられるだけでなく、気持ちよく起きられるというのが特徴です。多くの人が意識できませんが、人間は起きている間に脳の大脳皮質に大きな負担をかけています。ノンレム睡眠はその大脳皮質を休ませる上でこれ以上ない休息期間であり、それなしでは活動を維持することができません。レム睡眠に比べてノンレム睡眠の方が一般的に長い時間続くといわれていますが、これは大脳皮質を休ませる必要があるためです。

そもそもなぜ人間の眠りにはレム睡眠とノンレム睡眠があるのか?

「なぜわざわざレム睡眠とノンレム睡眠があるのか」

ここまでの内容で、このような疑問を感じる人もいるのではないでしょうか。それはもっともな考えといえます。何せ、ノンレム睡眠にも浅い眠りがあるのです。それならば、浅い眠りであるレム睡眠は不要だと考えるのは不思議ではありません。これには諸説ありますが、その中で多くの支持を集めているのは、ノンレム睡眠の時間だけが長くなると、無防備な時間が増えるというものです。つまり、非常時に対応しやすいように、適度に何かあればすぐ対処できるレム睡眠を挟むという考え方。実際のところは、まだ具体的に証明されていませんが、この考え方はある程度説得力のある話といえます。

レム睡眠とノンレム睡眠によって体の動きや知識が蓄積される

レム睡眠とノンレム睡眠の繰り返しによって睡眠が構成されているのですが、これは3回~5回ほど繰り返されているといわれています。1回転はおよそ1時間から2時間程度。その比率はおおよそレム睡眠20%・ノンレム睡眠80%程度です。

レム睡眠とノンレム睡眠にはそれぞれ役割があり、前者は「手続き記憶」と呼ばれる身体技能の記憶定着が中心で、後者は「陳述記憶」と呼ばれる知識の記憶定着が中心です。この2つの記憶定着が1夜の間に繰り返されることで、知識と身体技能が定着し、人間の能力が向上します。子供の頃、睡眠時間をしっかりと取るようにと注意された経験が誰しも少なからずあるのではないでしょうか。実は、それは身体の成長だけではなく、能力の成長にとっても必要なものだからです。

レム睡眠とノンレム睡眠が夢や金縛りに関係があるというのは本当?

睡眠の質と直接関係するわけではありませんが、レム睡眠とノンレム睡眠について、それが夢や金縛りに影響するという話があります。どれだけ悪い夢を見たところで、しっかりと睡眠時間をとった事実が変わるわけではないため、それによって睡眠の質が大きく下がるというわけではありません。しかし、悪夢にしても金縛りにしても、それが心理的に与える悪影響は大きいです。心理的に疲労感や不快感を受ければ、実際はどれだけ長い時間休めていたとしても、休めた気にはならないでしょう。ここからは、レム睡眠とノンレム睡眠と夢や金縛りに一体どのような関係があるかを見ていきます。

レム睡眠とノンレム睡眠とでは見られる夢が実は異なっている

レム睡眠とノンレム睡眠によって夢の内容が変わるという研究結果が明確に出ているわけではありません。そのような調査が行われていないわけではありませんが、明確に根拠立てて影響があるとする検証が進んでいるとはいえないのです。しかし、夢をどれだけ覚えているかという点については、多少具体的な調査結果が出ています。

それは、レム睡眠のときに見た夢は比較的覚えていることが多く、ノンレム睡眠のときに見た夢はほとんどはっきり覚えていることがないというものです。この事実を踏まえると、夢について覚えていればいるほど、それだけ浅い眠りが多かったといえなくもありません。夢の記憶が鮮明なほど、よく眠れた感じがしないというのは、そのためである可能性は否めないでしょう。

心霊現象といわれる金縛りだが実はレム睡眠が関与している

心霊現象として知られている金縛りですが、実は「睡眠麻痺(すいみんまひ)」と呼ばれる生理現象として、昨今は科学的に解明されつつあります。夢がないと思うかもしれません。しかし、ある意味夢のようなものなのです。

メカニズムとしては、眠りに入るときに異常な形でレム睡眠が起こった場合や短い睡眠を取った際にレム睡眠が発生するといったもの。つまり、身体は眠っているのに、脳だけが起きていて身体が動かせないことを金縛りだと誤認しているという話です。またレム睡眠の間は、通常時と比較して呼吸や心拍数が動きやすい不安定な状態と言わざるを得ません。金縛りにあったとき、多くの人が息苦しさや胸に圧迫感を覚えたといいますが、それはこれが原因になっているのです。

レム睡眠とノンレム睡眠を活用して睡眠の質を改善する方法は?

ここまではレム睡眠とノンレム睡眠の特徴を中心に説明してきました。ここからは、レム睡眠とノンレム睡眠の特徴を踏まえて、睡眠の状態を改善するための方法を紹介していきましょう。とはいえ、レム睡眠とノンレム睡眠は自発的にコントロールできるものではありません。無意識に発生するものです。そのため、レム睡眠とノンレム睡眠を活用するといわれても、一体全体どうしたものか検討もつかないでしょう。しかし、自発的にコントロールできないからといって、何も打つ手がないというわけではいため、ぜひここから紹介する方法を参考に睡眠の改善を試してみてください。

睡眠の質を向上させる鍵を握っているのはノンレム睡眠による休息

睡眠の質を改善する上で重要なのは、ノンレム睡眠によって脳が休める深い眠りをしっかりと取ることに尽きるでしょう。ノンレム睡眠の中でも深い眠りとしていわれているのは第三段階目と第四段階目の眠りです。この眠りは、就寝してからおよそ3時間程度の間に多く現れるとされており、そのため睡眠の質を改善するのであれば、就寝後3時間をどれだけしっかり眠れるかにかかっています。そのため、寝付きを良くして、なるべく快適に深い眠りに入れるようにすることが睡眠の改善では重要になるでしょう。

具体的な方法としては、寝る1時間程度前に入浴し、軽くストレッチをすることで身体をほぐし、血行をよくすることがあげられます。寝付きを良くするために睡眠サプリを飲むのも良いでしょう。また、寝室の環境を改善することも、睡眠環境を整える上では大切です。たとえば、自分に合った枕やマットレスなどの寝具を見直すのも良いでしょう。このように、ノンレム睡眠にすんなりと入れるような、眠りの前の準備が睡眠の質を改善する上では重要なことになるのです。