睡眠のメカニズムを知って不眠を改善!身体の不思議な仕組みとは

眠れない原因と不眠対策(眠りの知識)

眠った気がしない、寝付くまでに何時間もかかってしまうなど、不眠の症状に悩んでいる方が増えています。でも、そもそもなぜ人間は眠ることができるのか考えたことはありますか?睡眠には人間に特有のメカニズムがあります。不眠で悩んでいる方はその解決法を見つけると共に、メカニズムについても知っておくと不眠対策がしやすくなります。今回は、眠れない原因と睡眠の不思議なメカニズムについて注目して解説していきます。ぜひ、不眠で悩んでいる方は参考にしてみてくださいね。

睡眠が十分に取れない時に考えられる原因とは?

布団に入ってもなかなか寝付けない、途中で起きてしまう、熟睡感がないなど眠れないのは何が原因なのかと疑問に思っている方も多いでしょう。眠れない原因は人によって様々で、必ずしも理由が1つとは限りません。不眠症という状態に陥るのには、何らかの原因が必ずあります。睡眠を改善するためには、その原因を突き止めることが解決への一歩です。その原因がわかってこそ、対策を立てることができるようになります。次の原因の中から自分にも思い当たるものがないか見てみましょう。

精神的・身体的な要因による不眠は現代人に多い

普通に眠れていたのに急に眠れなくなってしまったという時、考えられるのがストレスや不安、心配事などの精神的な問題です。現代人は多少なりともストレスを抱えて暮らしているものですが、眠れない状態にまで深刻化してくると問題になります。特に、もともと真面目で神経質なタイプの方は、不眠になると眠れないことが気になってしまうので、不眠に陥りがちです。

また、何らかの身体の病気が不眠を引き起こしていることもあります。糖尿病、高血圧などの生活習慣病から、うつ病、脳梗塞などで不眠になっている可能性も。また、睡眠中に症状の起こる睡眠時無呼吸症候群やムズムズ脚症候群などのような病気により、睡眠が妨げられてしまっていることもあります。何か他にも気になる症状がある場合には、医師に相談することを躊躇しないようにしましょう。

生活環境や嗜好品の摂取が深く関係していることもある

身体も心も特に問題ないけれど、眠れないという方もいます。例えば、旅行や引っ越し、異動などで生活環境が変わった時や、周囲の騒音、照明、寝具の状態なども関係します。例えば、旅行で一時的に枕が変わって眠れないということならば、自然と数日間経てば元に戻ってくるのであまり心配はいらない不眠です。しかし、この状態が長引き、不眠が慢性化してくると不眠症という状態に陥ってきてしまいます。

また、意外と多いのが、コーヒーやお茶などのカフェイン摂取や、アルコール、タバコなどの嗜好品の影響です。カフェインには興奮作用があるため、夜間に飲んで頭が冴えて眠れなくなってしまったという経験がある方もいるでしょう。また案外、気をつけたいのがお酒です。寝酒で眠れるという話がありますが、実はお酒は眠りの質を低くしてしまいます。また、タバコに含まれるニコチンによる覚醒作用にも気をつけなければいけません。もし摂りすぎている嗜好品があるようならば、原因として疑ってみても良いでしょう。

睡眠のメカニズムと2つの睡眠タイプとは?

あまりにも眠れない日々が続くと、なぜ人間は眠ることができるのか、目覚めるのかという根本的な疑問を感じる方もいるのではないでしょうか。ヒトが眠るには、いくつかの生体機能が関わっています。人間はずっと寝ないでいることはできず、最悪の場合死に至ることもあるほど、睡眠は大事な時間です。

また、その睡眠には「質」も大事な要素となります。どんなに長い時間眠っていても、眠りの質が悪ければ熟眠感は得られません。身体も心も休めてスッキリ目覚めるためには、どのような睡眠が必要なのか、メカニズムと共に理解しておきましょう。

睡眠は「睡眠欲求」と「覚醒力」のバランスが必要

人間の睡眠は毎日平均7時間程度の睡眠と17時間程度の覚醒の時間をくり返しています。この睡眠を成り立たせるには、「睡眠欲求」と「覚醒力」の両方がバランスよく共存していることが必要になります。睡眠欲求は疲労によって起こされる「眠りに向かう力」であり、覚醒力は「眠らず起きているための力」です。両者は1日の中で、増減していって、睡眠と覚醒の状態を維持し、変化していきます。

覚醒力は寝る数時間前にピークに達し、その後メラトニンの分泌と共に低下していきます。寝る前1-2時間になると、覚醒力が急激に低下して睡眠欲求が打ち勝ち、眠れるようになるのです。そして一旦眠りにはいると睡眠欲求は減少して、たっぷり眠ると完全に消失し、私たちは覚醒することができます。

脳を冷やす時間とメラトニンの分泌が眠りには不可欠

日中活動している間は脳の温度を高く保ち、夜間は熱を逃がして脳を冷やします。就寝前は急激に脳が冷える時間と一致しており、熱を放散しはじめます。赤ちゃんなどが寝る前になると手がポカポカとしてくるのは熱を放散し始めているからです。

また、体内時計ホルモンであるメラトニンの分泌も眠りには必要です。メラトニンというのは、体内時計ホルモンです。十分に分泌されていると私たちは眠りにつくことができます。このメラトニンは日中太陽に当たることで生成されることからも、日光浴することが効果的です。そして、寝る前には煌々とした光の中で過ごすのではなく、少し暗い照明のもとで過ごした方がメラトニンは分泌されやすくなります。電気は点けたままではなく、消した暗い部屋で寝ることはメラトニン分泌の観点からも大事なポイントになるのです。

寝ている間はノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返している

ヒトの睡眠はノンレム睡眠とレム睡眠という質の違う睡眠の組み合わせで構成されています。ノンレム睡眠は脳を休め、レム睡眠は身体を休める睡眠です。ぐっすり感を心身ともに得るには両者の睡眠のバランスが大事です。

ぐっすり眠りスッキリ起きるために日中は元気に過ごそう

眠れないからといって、ズルズルと引きずって過ごすのは悪循環となる。眠れなくても日中は活動して、日光にも当たるようにし、規則正しく生活することが大切。眠れなかったからといって、遅くまでずるずると横になっているのはよくありません。眠れなかったとしても一定時間に起床するようにしていると、自然と翌日は眠れることもあります。ほどほどに運動をして、身体を疲れさせるというのも手です。

ただし、生活を見直した上で、毎日眠れないのが続くようならば専門医に相談することも必要です。病院に行くことに抵抗を感じる必要はありません。病気になる前に、お医者さんに相談することをおすすめします。