生理前10日間の不眠はPMSが原因かも。症状や対策をチェック

眠れない原因と不眠対策(眠りの知識)

何かと体調を崩しがちな生理前には、様々な不調を抱える女性が多くいます。やたらと眠気を感じる人もいれば、逆に眠れなくなって不眠を訴える人も。

生理前の不眠は、「PMS(月経前症候群)」と呼ばれる症状の一つです。もしかしたら「ただの体調不良」と軽視していた生理前の不眠は、PMSによるものかもしれません。

この記事では、生理前の不眠を起こすPMSの特徴と、対処・対策方法についてチェックしていきます。

生理前の身体の不調はPMSかも。当てはまることはないかチェック

PMS(月経前症候群)とは、生理の3~10日前にかけて起きる身体の不調を言います。生理前は女性ホルモンの分泌バランスが崩れ、その影響で身体にあらゆる不調が起こってしまうのです。

生理前になると

  • 気持ちがザワザワとして落ち着かなくなる
  • 怒りっぽくなったりうつ状態になったり、情緒不安定になる
  • 身体がだるく、思うように動けない
  • 極端に眠れなくなるor眠たくなる

…など。不眠と一緒に以上のような兆候が見られる人は、PMSを抱えている可能性がとても高いです。

PMSの症状は女性ホルモンの分泌量をコントロールしてバランスを整えたり、自律神経に働きかけることで着実に緩和されていきます。もしも生理前の不眠に悩んでいる人は、PMSの対策を練っていきましょう。

不眠もPMSの症状。生理前に眠れなくなってしまうのは何故?

PMSの大きな原因は、女性ホルモンの分泌バランスが崩れることです。女性ホルモンには卵胞ホルモンの「エストロゲン」と、黄体ホルモンの「プロゲステロン」の二種類があります。

生理前は妊娠準備のためにこの2つのホルモンのバランスが崩れるため、自律神経や体温に影響を及ぼして不眠が起きるというわけです。PMSによる不眠の原因を詳しく見ていきましょう。

自律神経が乱れるため、ストレスに敏感になってしまう

ホルモンバランスが乱れてしまうと、自律神経が乱れます。自律神経は人の神経の興奮とリラックスの2つを司る役割を持っていて、そのため自律神経が乱れることで感情にも影響が出てしまうのです。

自律神経が乱れると、感情の起伏が激しくなって情緒不安定になります。

  • ささいなことでイライラする
  • いつもより不安を感じやすくなる
  • 落ち込みやすく、すぐ泣きそうになる

…など、ストレスに対して敏感になりがち。生理前はストレスを抱え込みやすいため、夜になっても神経が落ち着かず、なかなか眠れなくなってしまいます。身体は疲れているはずなのに、気持ちが落ち着かないせいで上手く眠れない…というパターンです。

生理が近づくと不眠と一緒に情緒不安定も感じやすくなる、という人はPMSによるストレスの可能性を考えてみましょう。

生理前は体温が上がりがち。高体温でなかなか寝付けない

こまめに基礎体温を計って記録している、という人なら身に覚えのある話かと思いますが、生理前の女性は体温が一時的に上がります。生理前は妊娠の準備が最も活動的に行われているため、体内に水分をため込みやすく、体温が高くなる傾向にあるのです。黄体ホルモンであるプロゲステロンの影響ですね。

人は睡眠時には体温が下がるのが一般的です。身体を休めて動かさないため、眠りが深ければ深いほど体温は低くなっています。ところが生理前は体温が高いため、なかなか睡眠に適した体温になりません。眠ろうとしても体温が下がらないため上手く眠れず、眠れたとしても睡眠の質が浅くて夜中に起きたりしてしまうのです。

生理前の体温が高い状態が、神経が睡眠に移行するのを邪魔している、というのが生理前の不眠の理由の一つです。

ホルモンバランスの乱れで神経が落ち着かず、眠れない

これと言ったストレスを抱えていないように思えても、生理前は無意識のうちに神経が興奮しがちです。

ホルモンバランスが乱れると、神経が上手くリラックスしません。「眠ろう」と思っていても何故か目がさえていたり、考え事に没頭してしまっていることがほとんどです。

これはホルモンの乱れが自律神経の乱れを起こし、神経を活発にさせる「交感神経」を優位にしてしまうことが理由です。夜中になっても活発的に脳が働くため、なかなか眠気がこないのです。

また、「生理前になると集中力が低下する」という人もこのパターンかもしれません。生理前は神経が落ち着かないため集中力が欠け、一つのことに熱中できません。「寝よう」と思いながら他のことを考えるのに夢中になっていた、という事態を招いてしまいます。

PMS症状は抑制できる!生理前の不眠にはどんな対策がある?

生理は女性と長い付き合いをするものですから、生理前に起こるPMSの症状も「生きている限りどうしようもない」と思われがち。

ですが、PMSにだってちゃんと対策方法はあります。女性ホルモンの分泌バランスを整えたり、自律神経や体内時計のコントロールで生理前の不眠を打破していきましょう。生理前の不眠症状を緩和し、快方に導いて行くには以下の方法がおすすめです。

ハーブティーでホルモンバランスを整えよう

ハーブティーは、様々な薬効を持つハーブを組み合わせて淹れたお茶のことです。ハーブの薬効や独自の香りが身体に働きかけ、あらゆる症状を緩和する力を持っています。ノンカフェインなため体調不良を悪化させる心配もありません。

PMSの対処・対策には、女性ホルモンを整えるタイプのハーブティーがおすすめです。生理前の不眠にお悩みの人には、

  • カモミール
  • ローズヒップ
  • アンゼリカ
  • レモンバーム
  • チェストベリー

といったハーブティーを試してみましょう。中でもチェストベリーは、女性ホルモンへの働きが顕著なことで有名です。PMSだけでなく生理痛や更年期障害などにも効果があるとされています。

ハーブティーは輸入食品店や薬局、スーパーなどで手軽に揃えることができますよ。香りや味などを吟味しながら、お好みのハーブティーでPMSの症状を緩和してください。味が苦手なハーブティーは、ハチミツやシナモンを加えることで味を調節できます。

漢方やピルの服用で症状を抑える方法もアリ

PMSの症状は、漢方や低容量ピルといった薬剤で緩和していくことも可能です。あまりに症状が酷いようであれば、薬に頼ってみるのも良い方法でしょう。

PMSのような女性ホルモンのバランスで起きる諸症状には、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」や「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」などの漢方薬がおすすめです。女性ホルモンのバランスを整え、PMSをはじめ月経痛などにも効果をあらわしてくれます。

低容量ピルは、直接女性ホルモンの分泌に作用する薬品です。ピルには決められた量の女性ホルモンが含まれているため、これを服用することで人為的に女性ホルモンのバランスを整えることができるのです。

避妊薬のイメージが強いピルですが、PMSをはじめ生理痛や子宮内膜症といったリスクを防ぐ働きをしてくれる存在です。ピルは婦人科を受診しなければ処方してもらえません。もしPMSや生理痛の症状がいつも酷ければ、婦人科に行ってピルを処方してもらうのも一つの方法ですよ。

朝日を浴びて体内時計&自律神経をリセット

夜になってベッドに入って、どうしても眠気が訪れない…という人は、朝日を浴びる週間をつけてみましょう。

朝の強い日差しには、人を目覚めさせる覚醒作用があります。ですから寝起きに朝日を浴びることで「起床する時間だ」と脳に呼びかけ、体内時計をリセットすることができるのです。

体内時計がリセットされれば、リセットされたその時間から適切な時間が経過することで自然と眠気がやってきます。朝日で体内時計を整えるこの方法は、昼夜逆転の改善にも役立てられている方法ですね。

また、太陽の光には幸福ホルモンの「セロトニン」の分泌を促す働きがあります。生理前はこのセロトニンが減少することでも、ストレスに敏感になってしまう傾向が見られます。積極的に朝日を浴びてストレスに耐性をつけるのも、生理前の不眠を打破する有効打ですよ。

まとめ

不眠症状をはじめ、PMSによる生理前の体調不良に悩まされる女性は多くいます。PMSの症状は人によって様々ですから、不眠を抱える人もいれば頭痛や空腹、ストレスに悩まされる人だっています。

「ただ眠れないだけ」と考えるのは危険。生理前の不眠を感じている人は、ひとまずはPMSの可能性を疑ってみてください。

女性ホルモンの分泌バランスで影響を受けるPMSは、放っておくと酷いうつ症状や病気を抱えることになりかねません。「生理前だけ」の不調でも、大切な場面で思わぬトラブルを起こす可能性だってあるのです。

PMSは対処次第でいくらでも緩和できます。もしPMSの傾向を自覚したら、すぐに対処・対策に取りかかってくださいね。