不眠はツボ押しで改善できる。覚えておきたい不眠に効く6のツボ

眠れない原因と不眠対策(眠りの知識)

ベッドに入ってもなかなか寝付けない夜ってありますよね。そんなとき、誰もが「とにかく早く寝たい」と思うでしょう。ツボ押しは特に必要な道具もなく、自分でも簡単に実践できる手軽な不眠解消法の一つです。無理にベッドから出なくても、ツボの位置さえ覚えていれば簡単に不眠を解消できます。この記事では、ツボ押しが不眠に効果をもたらすメカニズムや、不眠に効くとされる6つの代表的なツボをご紹介していきます。

根拠やメカニズムを知りたい。本当にツボで不眠が改善するの?

「ツボ押し」と聞いて、本当に効くのか不安に思う人も少なくはありません。ただ指で身体を押すだけで眠気が来るなんて、確かにちょっと怪しい気もしますよね。まずはツボ押しの効果やメカニズムをチェックしていきましょう。どうして効くのかが分かれば、ツボ押しのコツも掴みやすくなりますよ。

ツボはWHOも認める療法。神経や血管に働きかける効果がある

そもそも「ツボ」が何なのかは知っていますか?ツボとは、身体中を巡っている神経や血管が集中しているポイントのことを言います。東洋医学では「経穴(けいけつ)」と呼ばれている箇所ですね。ツボを指や道具を使って押すと、神経や血管に直接的な刺激を与えることができます。そのため神経をコントロールしたり、血管を通って各臓器器官や内臓機能に働きかけることができるのです。このメカニズムがあるため、ツボ押しの効果はWHO(世界保健機関)にも認められているほど。実際、人の身体には無数の神経や血管が張り巡らされていますから、その中にはツボの数はたくさんあります。

現在WHOでは、全身に361か所の効果的なツボがあるとされているのです。ツボの数だけ効果の数もありますから、不眠に悩んでいる人はこの中から不眠に効果的なツボを探していきましょう。

不眠の原因は何?心身の不調はツボで改善できる

361か所もツボがあるなら、どれを刺激して良いかイマイチわかりませんよね。実際、ツボの持つ効果は多種多様です。不眠に悩んでいる人は、まずは自分の不眠の原因を探っていきましょう。

  • 肩こりや腰痛が酷くて眠れない
  • 精神的なストレスや不安で眠れない
  • よく分からないけど目が冴えている
  • 寝てもすぐに目が覚めてしまう

…などなど、不眠の理由は人によって違いますよね。自分の不眠の理由に合わせて、それを解消するツボを刺激するのが一番です。もちろん眠気を誘うツボもありますが、それと一緒に不眠の理由と思える体調不良をツボ押しで改善していくことが、不眠解消のカギになりますよ。体調不良を改善した状態で眠りにつけたら、睡眠中の疲労回復効果も高まります。睡眠の質が上がって、より良い眠りにつけるはずです。

不眠改善のツボをチェック。あなたの眠気を誘うツボはどこ?

眠気を誘うだけのツボもあれば、自律神経に働きかけたり筋肉をほぐしたり…いろんな効果を持つツボもあります。どのツボが不眠に効くのかは人それぞれですから、あなたの不眠の理由に適したツボを押すことが大切ですね。神経を落ちつけたいのか身体の具合を良くしたいのか…。眠れない理由についてしっかり意識しながら、ツボ押しで不眠を解消していきましょう。ここでは、不眠を改善する代表的なツボをご紹介します。

手の甲にある「合谷」で自律神経を整えて安眠を促す

「合谷(ごうこく)」とは、手の親指と人差し指の間に位置するツボのことを言います。指と指が「であう(合う)」場所にある、「谷」のような場所…という意味付けで合谷の場所を覚えていきましょう。

まずは手の甲を上にしたとき、親指と人差し指の骨が交差する場所を見つけてください。その場所から人差し指の方へと指で押していき、最も痛みを強く感じるくぼみが合谷です。逆の手の親指を使って、グリグリと揉みこむように合谷を押していきましょう。

  • 一点をギュっと押す方法
  • 円を描くように揉む方法

の2通りがありますが、好きな方でツボを押してください。合谷は肩こりや腕の疲れ、それから眼精疲労を緩和する働きがあります。デスクワークなどで疲労が溜まっている人はぜひ押してみましょう。また、自律神経を整える作用もあるため、リラックスして安眠を促すのにも向いています。

両手の小指にある「小衝」。ストレスを解消する効果アリ

小衝(しょうしょう)は、両手の小指に位置するツボのことです。小指の爪の根元、薬指皮が小衝の位置する場所です。指の末端に向かって流れている気を刺激するのが小衝のねらい。小衝のツボを押すと、ストレスを緩和して心身をリラックスさせる効果があります。何か不安やイライラ、心配事があって気分が落ち着かない夜には、小衝のツボを押して心を落ち着けてください。具体的には動機や神経性胃炎の症状を緩和させたり、ヒステリーを抑えたりといった効果が得られます。

小衝のツボ押しは、逆側の手の親指と人差し指を使います。小指の爪を指で挟み込むようにして、少し強めに小衝の位置を押してください。「ちょっと痛いかな」と感じるくらいがちょうど良い加減ですよ。

睡眠を取り戻す。足の裏の「失眠」は不眠に作用する

「失眠」というのは、中国語で「不眠」を意味する言葉です。まさに不眠にうってつけのツボですね。失眠の場所は、足のかかとの真ん中です。かかとの丸い範囲の中央に、ちょっとへこんだ部分があればそれが失眠。かかとは皮膚が硬くてなかなか刺激が通りにくいですから、ちょっと強めに押しながらツボを探し当ててください。

片手で足首を固定したら、もう片方の手で失眠を刺激していきましょう。握りこぶしを作って、指の関節でグリグリと押してもOKです。こぶしで軽く叩いて刺激する方法もあります。足は重力で血液が溜まりやすい場所ですから、かかとを刺激することで血液の循環が良くなります。むくみを解消したり、血流を良くしたりといった効果が見られます。たくさん歩き回って足が疲れた日や、下半身が冷えて上手く眠れないときなどに活躍するツボです。

心身をリラックスさせる「百会」は頭のてっぺんにある

「百会(ひゃくえ)」というのは、頭のてっぺん、中央に位置するツボのことです。身体中のあらゆる神経や血管が集中している場所ということで、「たくさんの経路が会う場所」という意味から百会と呼ばれています。頭のてっぺんを親指でグッと押しながら、ちょっとへこんだ部分を見つけてください。それが百会です。つむじの位置とは違いますから、ちゃんと「頭のてっぺん」を意識して探してみてくださいね。

百会の効果はオールマイティとも称されるほど、様々な範囲に働きかけます。自律神経を整えて気持ちを落ち着け、心を安らかにリラックスさせる効果があります。また、肩こりや頭痛、眼精疲労、めまいなど…日中に蓄積された身体的な疲労を回復する効果もあります。心も身体も疲れを癒したい、という日におすすめのツボです。

睡眠不足の翌日に押したいツボ。日中の眠気やだるさを解消しよう

不眠気味で眠れない夜はつらいですが、睡眠不足になってしまった翌日もなかなかにつらいもの。眠気で頭がぼんやりしたり、疲労が摂れていないため身体を動かすのが億劫になったりしてしまいます。これでは日常生活にもトラブルを引き起こしかねません。睡眠不足で弱った体や、不眠による眠気を覚ますためのツボもチェックしていきましょう。

後頭部の生え際「天柱」でぼんやり頭をスッキリ

「天柱(てんちゅう)」は首の後ろ側、髪の毛の生え際あたりに位置するツボのことです。指でなぞって、うなじの中心部に太い1本の筋が通っていることを確認してみましょう。髪の生え際あたりで、太い筋の両脇に小さなくぼみが見つかればそれが天柱です。天柱を押すと首や頭の血流を促進できるため、自律神経を整えて頭をスッキリさせる効果が期待できます。肩こりや眼精疲労を解消し、睡眠不足の疲労をいくらか緩和させる働きも期待できるツボです。

両手で後ろ頭を包み込むようにしながら、両親指で押し上げるようにして天柱を刺激してください。なるべく左右同時にグッグッと押すのが理想的です。睡眠不足になると頭痛やめまいを起こすこともありますから、天柱で頭への血流を促してみてくださいね。

足の裏の「湧泉」を押して身体の疲労を緩和しよう

「湧泉(ゆうせん)」は足の裏に位置するツボのことです。足の裏をぎゅっと握るように曲げたとき、土踏まずの少し上にできるくぼみが湧泉の位置です。湧泉には様々な神経・血管が集中しているため、全体的な身体の疲労を回復することができます。血行を促して冷え性を改善したり排泄を促したり、代謝活動をサポートする働きも持っています。「湧く泉」という名前の通り、エネルギーがあふれてくるでしょう。

湧泉のツボを押すときには、親指でゆっくり押し上げるようにして3回ほど刺激してください。足の裏は皮膚が厚いですから、ちょっと強めに力を入れるのがコツです。蓄積した疲労を回復するツボですから、睡眠不足で弱った身体にはもちろん、眠る前の体調管理としても使えるツボですよ。

 ツボ押しのときの注意点。タイミングや押し方を再確認

ツボ押しは誰でも手軽にできますが、もちろんやみくもにツボを刺激すれば良いと言うわけではありません。実際にツボ押しのプロがいるように、ツボの押し方や力加減に工夫しないとツボの効果は上手く表れません。ツボ押しをするときの基本は、親指を使うことです。ツボの位置をしっかり確認しながら、少し痛いと感じるくらいの力を込めてツボを刺激していきましょう。指はツボの位置に対して垂直に構えるのがポイントです。ツボ押しの際には、ゆっくり深呼吸をしてみましょう。深呼吸をすると心身がリラックスして、ツボで血液や神経の流れをコントロールしやすくなりますよ。寝付きを良くするツボを始め、あらゆるツボは血流が良くなっているお風呂上りに押すのがおすすめです。

まとめ

ツボ押しは身体にあらゆる効果をもたらしてくれますが、「ツボ押し=安眠促進」というわけではありません。ツボ押しの効果は神経を整えたり体調不良を緩和したり…あくまでも不眠の原因を緩和するものばかりです。「ツボを押せば眠れるようになる」と考えるのではなくて、ツボ押しを通して不眠の原因としっかり向き合っていくことが大切ですよ。

また、ツボ押しは素人がやるよりもプロにやって貰った方が確実に効果が現れます。自分では手の届かないような位置のツボもありますから、自分の力に限界を感じたら素直にプロの手に頼ってみるのもおすすめです。整体院や鍼灸院などでは、ツボ押しの他にもマッサージやストレッチで、不眠に関係する身体の様々な不調を解消してくれますよ。